

コンビを組んだきっかけ
たける 僕がネット上の相方募集掲示板に投稿していたのをショーゴが見て、連絡をくれたのがコンビを組んだきっかけです。養成所で出会ったり、同級生でコンビを組んだりする方がけっこう多いので、僕らのケースは珍しいと思うんです。
ショーゴ 自分は養成所に通っていたのですが、辞めてしまい、同級生とも組んだのですが合わなかった。そんな時に掲示板を見て連絡をしました。それで1回会ってみようとなったんです。
たける 初めて会った時は19歳だったのかな~。
ショーゴ 僕は20歳。初対面の場所は新宿のバーガーキング。会ってすぐにライブに出ようということになったのが「東京ホテイソン」のスタートです。
出会った時の印象
たける 最初の印象は「暗いな~」ですね。コンビって陰と陽じゃないけど、暗い奴がネタを書くイメージがあったので、ショーゴの暗さも良かった。前のコンビの時は、僕がネタを書いていたけど、全然うまくいかなかったんです。とにかく、ネタを書ける人と組みたかった。ショーゴは僕が求めていた相方にぴったりだったんです。
ショーゴ 実際に会った時、まず「明るいな!」と。明るすぎるのを通り越して、うるさいまでいっちゃっていた。たけるが前のコンビの映像をYouTubeにあげていたのを見たんですが、ホントに面白くなかったですね(笑)。でもネタをめちゃくちゃ飛ばしている元相方に、ほぼ初舞台だったたけるが「噛むなよ!」「飛ばすなよ!」と、ちゃんとフォローしている。それができるのって、ホントに凄いことだと思いました。たけるは伝統芸能の備中神楽を小さい頃からやっていて、声が超通る突っ込み声だった。
たける 掲示板で知り合ってコンビを組んでいる人たちもいるのですが、長続きしないことも多くて、僕らは運が良かったという感じですね。
ショーゴ 僕はたけるのような〝口〟が欲しかったのと、陰と陽がちゃんとできるなと思ったんです。
「東京ホテイソン」の誕生
ショーゴ 2回目に会った時、コンビ名をどうしようということになったんです。たけるは東京への憧れがあって「東京」は絶対に付けたい!
たける 実は前のコンビ名にも「東京」を付けていたんですよ。
ショーゴ 東京に続く言葉だったら笑いの神様だろうと、調べたら「布袋尊(ほていそん)」って出てきたんです。布袋様ですよね。それで「東京ホテイソン」になったんですけど、ちゃんと調べたら、布袋様って笑いの神様じゃなかったんです(笑)。
たける 夫婦円満です(笑)。つまりコンビ円満ですね。それと漢字とカタカナの組み合わせは字面がカッコいいと思っていたんですね。
新宿がホームタウンだった
たける 中央大学に入って、18歳で東京に出てきた時は、あまりの人の多さに人酔いしてました。最初は調布に住んでいて、多摩センターから多摩モノレールに乗り換えていたんですけど、どこに行っても人が多かったですね。
ショーゴ 自分が会った頃は、普通に東京にいるシティーボーイな感じでした。
たける 会った時は東京に出てきて2年近く経っていたし、バイトも新宿だったからね。
ショーゴ 僕は板橋区の東武練馬に住んでいたから会う場所は新宿。京王線と副都心線だと新宿三丁目が便利で、そこでネタ合わせをして、最初のうちはライブも新宿が多かった。ライブの後にご飯を食べるのも新宿でした。でも二人の思い出の場所だったら沼袋かもしれない。
たける 西武新宿線の沿線は家賃も安く芸人が多く住んでいたので僕らも沼袋に家を借りました。
ショーゴ お互いのことをあまりにも知らなすぎるから、コンビを組んで1年くらい経ってから2年ほど一緒に住んだんです。家賃も折半で安くなるしバイトを減らせるメリットもありました。
たける ショーゴのバイトが昼だったり、生活のリズムはバラバラだったんですけど、一緒に住んでいると移動する必要がなくてネタ合わせをすぐできました。とにかく時間を有効に使えたし、楽でしたね。
ターニングポイント
たける 2020年のM-1グランプリの決勝進出が大きかったですね。テレビには2017年頃から出ていましたが、ネタ番組に呼ばれるだけで生活も結構しんどかった。
ショーゴ M-1も3、4年、準決勝止まりで、なかなかそこを抜けられず、自分たちもネタに飽きていて、「滑ってもいいから自分たちの形にしよう」と色々考えてやってはいたんです。決勝に行けた年は、ネタがかなり進化してきていて、いい感じでした。
たける 決勝に出たことで、お笑いだけで飯を食えるようになりました。
ショーゴ 2020年はコロナだったので外出せず、家でテレビを見ている人が多かったんですね。結果は最下位でしたが、滑ってではなくウケてだったので「東京ホテイソン、面白かったね」と、みんながいじってくれました。最下位のほうが美味しかったんですよ。
たける テレビの仕事だと「ラヴィット!」の金曜レギュラーをさせてもらったことで仕事の幅も広がりました。朝の番組だから上の世代の方に認知されることが増えたんだと思います。
単独ライブを続けていきたい
たける 単独ライブは今年で4回目になります。内容は毎回少しずつ変えているので、楽しんでもらえると思います。
ショーゴ まだネタを強くしていかなきゃいけない時期なんです。ネタのボケのチョイスは、ライブで見てくださるお客さんとテレビのお客さんとで工夫しているのですが、テレビに寄り過ぎるとライブでウケないこともあるんです。
たける 特にライブに来るお客さんは笑いに対して目が肥えているので、その兼ね合いが難しいんです。
ショーゴ だからバランスを見ながらやっていますよね。
たける 単独ライブは会場の数を増やしてキャパも大きくしながら、毎年続けていきたいですね。
ショーゴ 単独ライブでは漫才ネタをしっかりやるのと同時に、コントなどいろんなことを試していきたいと思っています。

Favorite Song
たける
ハイスタさんの「Can't Help Falling In Love」。M-1グランプリ決勝の紹介で流れていた曲。頑張んなきゃという時に聴くことが多いんですが、この曲を聴くと自然と気持ちがわ~っとなって、掻き立てられるというか励まされる。体が勝手に起きるという感じなんですよね。
ショーゴ
アニメがめっちゃ好きで、デジモンの「ブレイブハート」という、デジモンが進化する時の曲が気に入っています。曲の冒頭で「ギュイーンギュイーンギュイーン」と流れてくると、テンションが上がって、やる気が出るんです。とにかくデジモン好きな人にはたまらない曲だと思います。
東京ホテイソン
2014年にコンビ結成。2020年M-1グランプリ決勝進出を機に全国区へ。第39回ABCお笑いグランプリ準優勝。TBS「ラヴィット!(毎週金曜日)」「夜明けのラヴィット!(毎週土曜日)」、TBSラジオ「ふわっちpresentsらじおっつ」など、テレビ、ラジオに出演中。 5月23日(金)の渋谷公演を皮切りに「東京ホテイソン 第4回単独公演 瓶覗-かめのぞき-」がスタートする。
TAKERU
1995年3月24日生まれ 岡山県出身 ツッコミ担当。趣味はサウナ、神社巡り。
https://x.com/takeyanbka
https://instagram.com/takayanken/
SYOGO
1994年2月1日生まれ 東京都出身 ボケ担当。趣味は筋トレ。
https://instagram.com/tokyoshogo